「正」についてメイン画像

正はつくり方を一から見直し、
職人が縫い作業からゴム底付けまで
1足ずつ行うことで完成させた
正しい足へと成長する
シューズです。

私たちはこれまで大手シューズメーカーの上履きシューズのアッパーと呼ばれる生地部分を、
40年以上縫製してきました。完成したアッパーを納品して、
メーカーの国内工場でゴム底を付けたものが国産の上履きシューズとして皆様のもとに届いています。

今も昔も変わらない、上履きといえば定番の形や色。

子供たちの足の形は変わるのに、大量生産する為の靴底の金型や機械、40年前と変わっていません。

いつしか上履きへの関心がなくなり、子供の足はすぐに大きくなるから、
というような買い換えの頻度の高さから、
流通している上履きのほとんどが海外で大量に作られる安価なものへと変化してきました。

【子供たちの足と共にシューズも変わらなければいけない】

その思いから、自社のオリジナルシューズを開発することにしましたが、
現在主流となるコストを重視した大量生産の加工方法ではシューズとしての機能に限界がありました。

そこで、シューズづくりを一から見直し、これまで主流である大量生産ではなく、
職人が1足ずつゴム底を付ける加工にすることでシューズとしての機能を追求した上履きが完成しました。

これまで出来なかったことを追求したシューズを皆様にお届けします。

社長からのメッセージ

樫原工業株式会社 代表取締役 樫原拓史の写真

樫原工業株式会社

代表取締役

樫原 拓史

「正」という漢字の由来は「足」を表す「止」と、「町や国」を意味する字を組み合わせたもの。
「足がひとつの場所を目指してまっすぐ進む」というイメージから
「ただしい、まっすぐ、間違いのない、ただしくする」という意味があります。

「正」は小学校一年生で習う、子供から大人まで誰もが知っている漢字です。
誰に教わったかわかりませんが、多数決のときなど、数をひとつずつ数えていく際にもなぜか「正」と書いています。
物心がついた頃から何気なく使っている慣れ親しんだ漢字ではないでしょうか。

私にとって慣れ親しんだ「正」とは、樫原工業を創業した祖父の樫原正(タダシ)です。
祖父は8人兄姉の末っ子で、家族と共に家業の農業を手伝って暮らしていましたが、
腰を悪くしたことから農業が出来なくなり、1962年に自宅を改築して縫製工場を立ち上げました。
創業当時はジーンズや手袋、バッグの縫製を親戚や近所のみんなと一緒にしていたそうです。

そして1977年に上履きシューズの縫製を始めることになりました。
当時は子供の数も多く、海外製品の流通も少なかった為、工場の中には30人近くの社員がいて、
朝から夜遅くまで縫製をしていたようです。

その後、少子化と海外製品の流通へと時代が進んでいきます。
シューズの販売足数は減少して、メーカーはコスト削減の為、海外へ縫製の拠点を移し始めました。
縫製の受注数は減少し、他の縫製工場は次々と廃業したり別の事業へと変わっていきましたが、
私たちは上履きの縫製を辞めることはありませんでした。

それは創業者の祖父の思いがあったからです。

「この世界から子供がいなくなることはない。その子供たちがどんな使い方をしても
大丈夫なシューズにする為にはしっかりとした縫製が大切。子供たちが安心して成長する為に必要なシューズを作り続ける。」

今も変わらず祖父から父、そして私へとこの思いを受け継ぎ、
樫原工業では40年以上子供たちが安心して成長できるように縫製を続けてきました。

同じように変わらない、上履きといえば定番の形や色。
大量生産する為の靴底の金型や機械。
40年前と今とでは子供たちの足の形は大きく変わっています。

子供の足はすぐに大きくなるから、どうせすぐに汚れるからというような買い換えの頻度の高さから、
いつしか上履きへの関心はなくなり、流通している製品のほとんどが海外で大量に作られる安価なものへと変化していきました…。

そして、私たちはこんな願いを込めて「正」と名前をつけました。
この世界から子供がいなくなることはない。
どんな使い方をしても大丈夫な間違いのない縫製技術で安心して成長する為に必要なシューズをただしくする。
これまでのシューズを子供たちの足と共に変えるというゴールを目指してまっすぐ進む。

この商品を手に取り、お買い求めいただくことは、子供たちが安心して成長できるものづくりを私たちと共に続けることにつながります。

私たちが目指すもの(経営理念)
⼦供たちが歩きたくなる未来みちを創る

「正」の商品写真

 私たちはスピード感のある縫製で正確に縫い上げる⾼い縫製技術を持っています。その技術は社員が助け合い、⽀え合いながら毎⽇磨いて出来たものです。そして、助け合い、⽀え合いながら技術を磨くことで、相⼿を思いやる⼼も⼀緒に磨かれていきます。

 今後、縫製することが全て機械化されたとしても、⽇々磨いている相⼿を思いやる⼼を持ち、使う⼈の⼼に寄り添ったものづくりは機械化されることはなく、これからも私たちが⼤切にしていくことです。

 そして、上履きは⼦供が1⽇の中で⼀番⻑く履くシューズです。樫原⼯業はこれまで上履きシューズの縫製を通じて、⼦供たちの⾜を守ってきました。当たり前ですが、⾜は左⾜と右⾜が⽀え合うことで歩くことにつながります。しかし、⾜に合わないシューズを履いていると当たり前に歩くことができなくなります。

 今も昔も変わらない、上履きといえば定番の形や⾊。⼦供たちの⾜の形は変わるのに、⼤量⽣産する為の靴底の⾦型や機械、40年前と変わっていません。
 いつしか上履きへの関⼼がなくなり、⼦供の⾜はすぐに⼤きくなるから、というような買い換えの頻度の⾼さから、流通しているほとんどが海外で⼤量に作られる安価なものへと変化していきました。上履きの価値がなくなったと感じます。

 創業者の正には「⼦供たちがこの世界からいなくなることはない。その⼦供たちが安⼼して履くことができる上履きを作り続ける」という思いがありました。40年以上経った今でもその思いを受け継いでいます。

 私たちのものづくりを続けることで、関わる⼈たちが左⾜と右⾜のように、当たり前に⽀え合い、助け合う、思いやりの⼼が溢れる豊かな地域社会につながります。
 そして、そんな地域社会を私たち⼤⼈が創ることで、次の世代の⼦供たちが「⼤⼈になったら⾃分たちもそんな⼈⽣を歩んでみたい」「あんな風になってみたい」と憧れる、明るい未来へとつながっていきます。

会社概要2022年3月3日現在

社名/樫原工業株式会社
代表者/代表取締役 樫原 拓史(三代目)
創業/1962年(昭和37年) 樫原縫製工場
設立/1977年(昭和52年) 12月7日
資本金/1,000万円
所在地/〒761-0905 香川県さぬき市大川町南川168番地
連絡先/電話:0879-43-3686 FAX:0879-43-3686
メール/kashihara-kougyo@mc.pikara.ne.jp
営業時間/9:00~17:00(土日祝 定休)
スタッフ/社員数:14名(パート含む)
ミシン内職:21名/手内職:3名
外注先/さぬき市社会福祉協議会(さざんか園/きんりん園/恵生ノ園)
事業内容/ゴム製履物縫製(上履きシューズ)
縫製雑貨小物製造/OEM

沿革

1962年/創業 樫原縫製工場
代表 樫原 正/皮革各種袋物縫製開始
1977年/上履きシューズ縫製開始
現在地に新工場完成
12月7日法人化 樫原工業株式会社設立
代表取締役 樫原 正
1985年/ニット(婦人服)縫製開始
1992年/代表取締役 樫原 正秀 就任
1993年/ドライブ用手袋縫製開始
2006年/ヘルメット縫製開始
外履きシューズ縫製開始
2016年/工場の一部を改築
2019年/代表取締役 樫原 拓史 就任
2020年/12月4日 初の自社ブランド『正』を発表/製造販売開始
2021年/ブランド ロゴ 商標登録 登録商標第6489111号
12月 「TADASHI」シューズ販売開始